2016年のお礼と2017年の予定ついて
新年のご挨拶をさせていただいた後で恐縮ですが、
一旦昨年の話に遡らせていただきます。
<2016年のお礼>
2016年は、これまでの約7年間の漫画家業の中で最も活気を帯び、
とても遣り甲斐を感じられた一年となりました。
そして…
「作品を買ってくださること」
「作品に反応をくださること」
この二つが作家や作品の運命を握るのだということを
身をもって痛感で出来た一年でした。
・「センチメンタル・ロデオ」(アイプロダクション/69ロッキュー)
・「辺田先生の診察室」(ebookJapan/BLfranc)
カラーの異なる2つの作品を連載形式で発表させていただけたことで、
新しい読者様とのご縁が広がりました。
「センチメンタル・ロデオ」につきましては、悲願だった紙媒体化が叶い、
約4年ぶりとなるコミックスを発売していただきました。
「辺田先生の診察室」につきましては、
辺田先生&郁哉のメインCPへの応援もたくさんいただいたうえ、
作中に登場したサブキャラクター(Bar francのママ)に主役を交代しての
スピンオフ作品を、思いがけず描かせていただけることになりました。
すべては読者様が起こしてくださったミラクルです!!
心より感謝申し上げます。
無料で楽しめるコンテンツが豊かになり、
有料漫画が売れにくくなってしまった昨今、作家や作品の将来は、
文字通り読者様の「お声」によるところが大きいのです。
電子で販売されている作品は、電子で実績(売上げ)を残せなければ、
紙の本になること100%ありませんし、打ち切りになってしまう場合もあります。
ですので、上記の2タイトルを、「こう終わらせたい!」と望む内容で
最終回まで描ききれたのは、読者様が作品を見捨てず、
電子版を買い続けてくださったお陰なのです。
そのうえ、お手紙やレビュー、メールなどで、
反応をくださったり、続編や紙コミックス化を望むお気持を、
声に出して、決定権を持つ出版社に届けてくださった結果です。
「アンケートや手紙が作家を救う」
良く聞いていた言葉ですが、正直「都市伝説なのでは?」とも思ってました。
ですが、2016年に経験したことのすべてで、その真意を実感できました。
様々な形で、作品への温かいお気持やご要望を届けてくださった皆様に
心より感謝申し上げます。本当に有難うございました。
<2017年の予定について>
2017年上半期は、「センチメンタル・ロデオ」でお世話になっている
69ロッキュー(アイプロダクション)様より新作を発表させていただく予定で、
現在鋭意進行中です。
そして、前述の「辺田先生の診察室」のスピンオフも描かせていただきます。
詳細や配信時期が決まりましたら、あらためてご案内させていただきますが、
どちらも自身の作品の中においては、新しいタイプのキャラや内容になると思います。
どんな風にキャラが歩き出すのか私も楽しみでなりません。
みなさまにも、楽しみにしていただけたら嬉しいです。
下半期の予定につきましては、いずれまたご報告させていただきます。
読んでくださる方に、少しでも多く満足を感じていただけるよう、
楽しんでいただけるよう、一生懸命頭を使って大事に執筆させていただきます。
応援していただけたら嬉しいです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。